メイヨーの研究で豊胸材と病気の相対危険度は1.0、その信頼区間は0.5〜3.0だった豊胸材と豊胸材が原因といわれる病気に関して最近の疫学的研究が学術誌に掲載された時に、メディアはどう対応してきたか?全般的には、申し分なかった。それらの研究は首尾一貫していたので、矛盾を指摘する必要はほとんどなかった。研究規模に起因するそれらの発見の説得力の限界は適切に述べられていた。豊胸材と病気の関連を見つけた一つの研究では不備があったけれども。豊胸材を入れた女性と入れない女性の間に差を発見し得なくても、差がないことを意味しない。研究の規模が小さければ小さいほど、実際は存在する差を見落とすことはますます起こり得る。このことは、通常信頼区間”、すなわち観測事実と矛盾しない危険度の幅によって表現される。例えば、メイヨー・クリニックの研究で、豊胸材を入れた女性の場合、研究された病気の相対危険度は1.0だった。これは、豊胸材を入れていない女性と比較して、豊胸材を入れた女性が問題の病気を発病する可能性は多くも少なくもないことを意味していた。しかし、この研究で豊胸材を入れた女性はわずか749人と少なかったので、相対危険度は、95%の確率で0.5〜3.0の範囲にあると計算される。0.5〜3.0という信頼区間の両端に近づけば近づくほど、真の値がそこにくる可能性は少なくなるが、豊胸材が病気の増加と3倍で関連している可能性が全くないわけではない。新聞報道ではこのことを明白に述べた。研究の規模が大きくなれば、信頼区間はより狭くなる。だから、豊胸材と病気に何の関連も見出すことができない大規模研究が多ければ多いほど、探知されない真の危険があったとしても、その危険の大きさ(サイズ)はますます小さくなるはずだ。また、見落とされた危険があっても、研究の規模がより大きくなると、それを発見する可能性はより大きくなる。
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