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学力低下の原因を探る

八九年に学習指導要領が改訂された際に、カリキュラムを減らすだけでなく、子どもたちの学力の評価体系を変えていこうということにもなった。要するにペーパーテストの点だけでなく、授業中の「関心・意欲・態度」なども加味して通知表や内申点をつけていこうというのだ。小学生の間は通知表の点はそれほど気にしないかもしれないが、高校進学に直結する中学の内申書の得点が、このような形に変わるという影響は大きいだろう。このカリキュラムが中学課程で全面採用になり、評価方法も全面改訂になったのが、九三年のことであるが、ペーパーテストで満点をとっても、授業に対する意欲や態度などの教師の評価が悪ければ5がつかないと生徒や親の側が受け止めてしまった影響は小さくない。教師の側にそのような意図がなくても、生徒がそう受け止めてしまうことが問題なのだ。そのために、ペーパーテストで得点を上げることに昔ほどの価値を見出さなくなった子どもが増えたという指摘もある。これは、確かに学習時間を減らすだろうし、ペーパーテスト学力も落とすことだろう。まして、高校入試そのものが、ペーパーテスト以上に内申書が重視されるところが大きくなっているのだから、その傾向に拍車がかかる。ついでに言わせてもらうと、この評価方法の改訂は、一部の子どもたちには、常に監視されているというストレスを与えたようだ。これが施行された九三年以降、全国の中学校において、校内暴力、生徒間暴力、不登校が激増したのである。