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レセプションホールにて

「みごと12月、月商1000万円を達成されました『おいしい紅茶の店ディンブラ』店長、○○浩一さん、どうぞ!」2004年1月24日、東京・南青山の大きなレセプションホール。BGMは、自分で選曲した、エリックークラプトンの「クロスロード」。司会の方に自分の名前を呼ばれ、私は真っ暗な会場の客席の中央にある通路を、スポットライトを浴びながら、ゆっくりと前へ歩を進めました。100人以上いるでしょうか、客席からは拍手の嵐。知り合いからは、「おめでとう!」「すごいね!」「やったね!」と、ものすごい数のかけ声をいただきながら歩いていきました。ネットショップ・アチーブメントアワードのクライマックスが始まりました。アチーブメントアワードとは、3ヶ月に一度、優秀な売上を上げたネットショップを表彰するイベントです。それまでは毎回毎回、知り合いの店舗さんのお祝いで参加していました。しかし今回は、今までのような客席ではなく、表彰される側としての参加です。しかも、その目の最高の栄誉、月商1000万円達成の表彰の場へと向かっているのです。月商1000万円。それは、ネットショップを運営するうえで一つの大きな節目であり目標なのです。通常、この数字を超えると事業として成立し、人員を増やしたり、受注システムを導入したりと、投資を行う余裕ができます。月商数十万円レベルですと、そこまで経費をかけることができません。極端な話、店長が一人で、受注作業を行い、発送もして、販売戦略も立て、ホームページも更新し、メールマガジンも配信します。もちろん受注対応、問い合わせにも答えます。とても長期間やれる仕事量ではありません。しかし、やらざるを得ません。月商数百万円の規模だと経費を捻出できないからです。ですので、インターネット通販において、月商1000万円というのは、あらゆる意味で目標となります。そして、それはそんなに簡単なことではありません。売る方法、そして、売ったあとの作業、その両方において一人、もしくは少人数の人員、脆弱なシステムではとても、とても高いハードルなのです。その高いハードルを越えたのです。タイムリミットぎりぎりで。一歩一歩、その感触を確かめるように歩きながら、私は激動の12月を振り返っていました……。