かつて欠陥車問題でGMやフォードに対決したラルフ・ネーダーが、「クルマはどんなスピードでも危ない」といったが、これはまさに名言であり、アメリカ政府の提唱で作られた安全性の極限といわれるESV(実験安全車)でもこの例にもれず、市販の普通車と衝突をすれば、自らは安全であっても相手に危害を加えることはさけられない。かくして世界各国とも、自動車の安全性については法律で敞しく規制をし、その最低水準を定めている。
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各国の規制の定め方を比べてみると、アメリカでは事故時の乗員や歩行者の傷害防止に重点をおき、エネルギー吸収式のボディやハンドルの構造、あるいはシートベルトやへッド・レストの取り付けなどが中心となっている。いうなれば、ハンドルやブレーキのフィーリングが甘口であるのと同様に、ドライバーの安全運転の技能を甘くて低いところにおさえ、安全確保の責任を自動車の構造あるいはメーカーの製造責任に負わせようというものである。